ダントツ!!16番人気の翔馬くん

『え…?』


振り返った翔馬は俺を見つめながら首を傾げた。


そして俺は、そんな翔馬を見つめ返しながらニコっと笑みを零すと、何も言わず、小さく頷いた。


『大和…』


小さく呟いた翔馬は如月が駆けて行った方を見やると、キュっと唇を噛みしめた。


そしてコクンっと小さく頷くと、こちらに振り返ることなく、走って行ってしまった。