ダントツ!!16番人気の翔馬くん

うぅ~


どうするべきか…あっ!!


閃いた俺は急いで翔馬へと駆け寄った。


そしてガシっと翔馬の肩を抱き、耳許へと口を寄せると、


『明日…朝一で、うち来ていいぞ。』


ボソっと囁いた。


『えっ?』


瞬間、翔馬の目がキラリと輝いた。


『でも大和、明日はウインズ…』


『明日は行かねぇよ。』


遠慮がちに呟く翔馬を覗き込みながら、俺はにっこりと笑みを向けた。


『でも…』


『嫌か?』


俺の問いに翔馬は首を横に振った。


『でも…』


『でも?』


『さくらさん…』


『あぁ…』


俺はフッと笑みを零した。