ダントツ!!16番人気の翔馬くん

『しょ…』


『お願い…俺のこと、もうほっといて…』


駆け寄り、背中越しに声をかけた如月に被さるように呟いた翔馬…。


うわぁ…


こりゃヤバい雰囲気だぞ…


俺は2人の後ろ姿を眺めながら口許を引き吊らせた。


これは…


俺がなんとかしなきゃヤバい、よなぁ。


もし万が一…ここで翔馬が帰ってみろ。


俺…


間違いなく如月に殺される…。


命の危機を瞬時に察知した俺は、顎に手を当てながら眉間に皺を寄せた。