ダントツ!!16番人気の翔馬くん

『あぁ、如月か…。』


俺は翔馬から離れ、体を起き上がらせるとドアに突っ立っている如月を見た。


するとこちらに駆け寄ってきた如月はキッと俺を睨みつけると、臑を思いっきり蹴り上げてきた。


『痛ってぇ!!!』


俺は臑を押さえながら如月を睨み返した。


すると如月は、ソファーで悶える俺を見下ろしながらビシっと指差すと、


『あたしの翔馬くんに変なことしないでっ!!』


フンっと鼻で息をした。


…ブチっ!!


瞬間、俺の中で何かが音を立てて切れた。