ダントツ!!16番人気の翔馬くん

『お前…今、なんて言った…?』


『いや…えっと…』


翔馬は俺から目を反らしながら、しどろもどろに呟いた。


『お前…今、“さくら”って言った…?』


『いえ…その…』


『言ったよな…?』


『はい…。』


小さく呟いた翔馬を見つめながら、俺はニヤリと意味深に笑った。


『あの…大和…』


そして口許を引き吊らせながら、じりじりとソファーの上を後退する翔馬を見下ろしながら、


『もう…何も言えねぇようにしてやろうか?』


腕をガシっと掴んだ。