ダントツ!!16番人気の翔馬くん

『だいぶ落ち着いたか?』


『うん…。』


俺は翔馬に水の入ったグラスを手渡しながら苦笑いを浮かべた。


そしてそれを受け取った翔馬はコクっと一口だけ水を飲み込んだ。


『マジ吐くかと思った…』


翔馬はグラスを俺に返しながらはぁっと大きなため息をついた。


そして俺は受け取ったグラスをサイドテーブルに置き、翔馬の隣に腰掛けながら、


『悪かった、悪かった。つい興奮しすぎて…』


ポンポンと翔馬の肩を叩いた。


『でっ…』


『ん?』


『お前…未だに消化しきれてないぐらい、野菜スティック、がっついたの?』


俺は翔馬を見つめながらニヤリと笑みを向けた。