ダントツ!!16番人気の翔馬くん

『翔馬~!!俺の授業どうしてくれんだよ~!!』


『や、大和…うっ。』


『お前のせいで~!!』


『気持ち悪…っ…』


ん?


俺はパッと手を離した。


すると目の前には、涙目になりながら口許を手で押さえている翔馬がいて…


『気持ち、悪っ…』


って…


『あぁ!!すまん、翔馬っ!!吐くのか?吐くのか?吐くなら家庭科室の流しに走れぇ~!!』


俺は翔馬の肩をガシっと掴みながらガクガクと揺さぶった。


すると力なく俺の腕を掴んだ翔馬は、


『うぅっ…大和。お願い…それ、やめて…』


片手で口許を抑えながら、涙ながらに訴えていた。