ダントツ!!16番人気の翔馬くん

『ほんと、お前ってツイてないというか…なんというか…』


『いや…ツイてないとかじゃなくて、俺が変わってんだよ。』


『おっ!よく分かってんじゃん!!』


俺は翔馬の頭をクシャっと撫でながらニコっと微笑んだ。


そしてサイドテーブルの上の灰皿の中にタバコをコロンと転がすと、人差し指を立てながら、


『でも…だからって自分のライフスタイル崩してまで誰かと付き合う気なんてさらさら無い。』


キッパリと断言してやった。


『まぁ…』


『じゃあなんで断らなかったの?』


『へっ?』


俺の突然の問いかけに翔馬は素っ頓狂な声を上げた。