『お前は、ただ自分を好きでいてくれる…そんな如月との関係が心地よかったんだろ?』
翔馬はコクンと頷いた。
『それが付き合う…彼氏彼女の関係になっちまったら事情、変わっちまうもんなぁ…。』
俺は胸ポケットからタバコを取り出し、そこから一本だけ抜き取ると、フィルター部分を膝の上へとトントンと当てた。
『休みの日にはデート連れて行け…だの。学校では新聞ばっか読まずに話しよう…だの…。』
『…。』
『でっ、望み通り話してやったらやったで、ちょっとでも馬関係の話が出たらすぐむくれる…。』
『…。』
『そして結局、“私と馬、どっちが大事なのっ!!”…こっちの言い分なんてなんにも聞かずに、勝手にキレて…はい、サヨウナラ…だもんなぁ。』
翔馬は俺の話を黙って聞きながら、グッと唇を噛みしめていた。
そして俺は、そんな翔馬を見ながらフッと小さく笑みを零した。
翔馬はコクンと頷いた。
『それが付き合う…彼氏彼女の関係になっちまったら事情、変わっちまうもんなぁ…。』
俺は胸ポケットからタバコを取り出し、そこから一本だけ抜き取ると、フィルター部分を膝の上へとトントンと当てた。
『休みの日にはデート連れて行け…だの。学校では新聞ばっか読まずに話しよう…だの…。』
『…。』
『でっ、望み通り話してやったらやったで、ちょっとでも馬関係の話が出たらすぐむくれる…。』
『…。』
『そして結局、“私と馬、どっちが大事なのっ!!”…こっちの言い分なんてなんにも聞かずに、勝手にキレて…はい、サヨウナラ…だもんなぁ。』
翔馬は俺の話を黙って聞きながら、グッと唇を噛みしめていた。
そして俺は、そんな翔馬を見ながらフッと小さく笑みを零した。

