ダントツ!!16番人気の翔馬くん

『なになに~。“付き合いたくない”とか言ってたわりに…』


『だぁ~もうっ!!』


翔馬は頭をガシガシ掻きながら突然声を上げた。


『そりゃあ俺も、前々から可愛いなぁ…って思ってたよっ!でも、俺と付き合ったって楽しくないだろうし…』


『うん。』


『土日なんてどこにも連れて行ってやれねぇし…』


『確かに。』


『だから…』


『平日限定なんだ。』


俺の言葉に翔馬はコクリと頷いた。


『でも、“付き合う”ってもそういうつもりで言ったんじゃなくて…』


『うん。なんとなく分かってた…。』


『へ?』


『だって翔馬、如月と付き合う気、全くなかっただろ?』


俺の問いに翔馬は大きく目を見開いた。