ダントツ!!16番人気の翔馬くん

『でっ、日曜日のレー…』


『はいはいはい、それは後でゆっくりと聞いてやるからさぁ…』


言いかけた翔馬を遮り、俺はひとつ息を吐いた。


『なんで如月と付き合うことになったんだ?』


『へっ?』


俺の突然の問いに、翔馬はポカンと口を開けた。


『だ~か~らっ、なんで落ちちゃったわけ?お前彼女いらないって言ってたじゃん!!』


まぁ…コイツの場合は、“女に興味ない”って、初っぱなからかましてたからなぁ。


如月以外の女なんか誰も近寄って来なかったわけだけど…


1年ちょい経った今更…


なぜに?


俺は顎に指を添えながら首を傾げた。


しかし俺から視線を逸らした翔馬は、


『大和…俺、アイツと付き合いたくない。』


目を伏せながら呟いた。