ダントツ!!16番人気の翔馬くん

あ…


あたしはケータイを耳に当てたままその場に立ちつくした。


『いたた~、って如月っ!!お前、何やって…』


『先生のバカっ!!』


そして立ち上がったばかりの先生に思いっきりケータイを投げつけた。


『バカ…って、うわぁ~!!お前なにす…』


『先生のせいで…』


『へっ?』


慌ててケータイをキャッチした先生はあたしを見つめながら目を見開いた。


『先生のせいで…』


そしてあたしはキッと先生を睨みつけると、


『翔馬くんとの初電話がぁ~!!先生のバカぁ~!!』


瞳に涙を浮かべながら叫び声を上げた。