ダントツ!!16番人気の翔馬くん

『先生っ!翔馬くん、雑誌買いに行きましたぁ!!それで1時間目サボるって…』


『はぁ?』


先生は素っ頓狂な声を上げた。


『でねっ、聞いて先生っ!!あたし…とうとう翔馬くんに付き合ってもらえることになったの~』


…。


『『えぇ!!』』


一瞬の沈黙の後、教室中が一気に湧き上がった。


『マジかよ…』


『うそ~』


『姫花ちゃん、よかったねぇ~!!』


あたしは後ろを振り返ると、にっこり笑顔を浮かべながらピースサインをしてみせた。


しかし…


パンパンっ!!


『はいはいっ!!お前ら、静かにしろ~』


先生の一喝により、少々のざわつきは残るものの、一応、教室は静けさを取り戻した。