ダントツ!!16番人気の翔馬くん

う…。


そりゃ居なかったあたしが悪いけどさぁ…


頬を膨らましながら俯くあたしをチラっと見た先生は、はぁっとため息をついた。


『じゃあ、これで全員って…ありゃ?有間いないじゃん。』


翔馬くんの席を見つめながら先生は呟いた。


あっ!そうだった。
翔馬くんは…


『誰か…』


『はいはいはいはぁ~いっ!!』


あたしは教壇に駆け寄ると思いっきり片手を上げた。


そして先生を見上げながら満面の笑みを向けた。