ダントツ！！１６番人気の翔馬くん

『遅いっ！！』


『痛っ！！』


あたしを見るやいなや、ツカツカと目の前にやって来た先生は、持っていた出席簿であたしの頭をベシっと叩いた。



そして頭を撫でながら口を尖らせるあたしを見下ろしながらニヤリと笑うと、


『メタボの水換え、全員一致でお前に決まったから。』


クルっと踵を返し、教壇へと戻っていった。


『えぇ～！！嫌ぁ～！！』


『嫌じゃないっ！週末恒例のくじ引きに居なかったお前が悪い。』


『そうだよ～！姫花がＨＲ始まるまでに戻ってこないから…』


『そうそう。しょうがないよ、姫花ちゃん。』


あたしを軽く睨みながら言った先生とクラスメイト達の言葉に、あたしはぐうの音も出なかった…。