向日葵の風

~翌日~

「え?この町の全員の名前?」
「そう!希海の母さんに頼んでもらいたいんだけどー」

私は希海に優君のことについて調べてもらおうとした。希海の母さんは役所のお偉いさんなのだ。

「さすがにまずいよ」
「‥聞くだけ聞いてみる」

希海はしぶしぶ頷いて、クラスに戻っていった。

「‥アリア?」
「ん?」
「優君のこと気になる?」

少し悩んでさなに答えた。

「んー、聞いたこと無い名前だからね。それに、なんか、どっかで‥聞いたことのあるような‥」
「あるの!?」
「‥無いような」
「‥どっちなの」

さなはノリがいい。
勉強できるくせに深夜のお笑い番組見てるから更にちょっと羨ましい気分になる。

「だってさ、この町の人全員知ってるでしょ?」
「でも、なんか、懐かしい?そんな響きの名前なの。優って名前が」
「何それ、なんかなぞいよ」
「んー、気のせいなのかな。」
「絶対違うでしょ」

根拠もなしに勝手なことを。さっきまでバリバリ私の言うこと否定していたのに。やっぱりさなはなぞい。

「じゃ、帰りは希海と役所に寄ってから帰りますか!」
「そうだね、丁度午前授業だし」
「テスト期間だからねー」

とはいえ、もう終わったけど。いろんな意味で。

「で、どうする?役所で『そんな人はいませんよ?』なんて言われちゃったら!」
「有り得ない。‥ことも無い。怖ー!」

やっぱりさなのノリは世界一だと思った。こっちのテンションがいかれる。

ともあれ、私たちは無事に(?)3人で役所に行くことになった。