空港に着くと、私とママの他にも
7組の家族が来ていた。

ママの説明によれば、留学生は皆んな違う学校に通うんだそうだ。

どおりで、受け入れ側の日本人の子達の中に
見たことのある子はいないわけだ。

親たちは、説明があるとかで、少し離れた
場所に集められたのを機に、なんとなく
私たちも話しはじめた。

まず、最初に私に話しかけてきたのは、
眼鏡が似合う優等生タイプの女の子。

「こんにちは。わたし、春子って
いいます。あなたも将来留学希望?」

え?