家に着くとすぐに、ママはニコラスを2階の お兄ちゃんの部屋に連れていった。 そう、私の部屋の隣。 「あらら、困ったわね!!」 部屋を開けるなり、ママが大きな声を出す。 「ははは、別にこのままでも大丈夫ですよ。 彼女の部屋に来たと思えばいいんですから」 「あらあら、そう?」 ママもなぜか、話を合わせちゃって、 ふたりして楽しそう。 私がせっかくわたしの二コルのために作った部屋を 馬鹿にされたような気持になる。 本当に、いやなやつ。