戸惑うわたしをよそに、
ママが信じられない言葉を発した。
「ニコル〜、いらっしゃい〜!
こっちこっち〜!!」
いやいや、その子、男だし、、、
春子ちゃん家のジョーであるはずの
彼に手を振っている。
でも、横ではニコルのはずの彼女は
ジョーと呼ばれ、春子ちゃんとすでに
仲良くなっている、、、
「春子ちゃん、ジョーって、その子
ジョーっていうの??」
春子ちゃんは、また不思議そうな顔を
して
「そうだよ、彼女はジョーだよ。
Josephine でジョーだよ!」
そして、ジョーと呼ばれた彼女も、
満面の笑みで
「ハジメマシテ、、、ジョーデス」
わたしに自己紹介をしてくれた。
頭が真っ白になっていると、、、
目の前に現れた男の子がニヤリと
私に微笑んだ。
