その時後ろで音がした。 「……あ、歩…!」 歩がいた。 「…あぁ、そうかよ。やっぱり俺はお前にとって、不必要ってわけかよ。 …ならやめてやる。幼なじみなんか、やめてやるよ!」 「お、おいっ、歩!」 「…そ、うだね。…やめよっか…」 …私が悪いんだ。 幼なじみなんかじゃなかったらよかったのに、なんて言ったから…。 幼なじみっていう関係をなくしてしまったら、歩とはもう、他人になっちゃう…。 そんなの、嫌に決まってる…。