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私は今、学校の屋上にいる。
もちろん、先生に呼ばれてるなんて嘘なわけで。
本当は希に相談したかったけど、
希はテニスの朝練で、まだ教室に来ていなかった。
だから私はこうして屋上に一人でいる。
「はぁぁ…。」
ため息が漏れる。
なんで歩はあんなに普通なの?
私のことはどうでもいいから?
私はポケットから小さい鏡を取り出して、自分の目を見た。
「うわ…やっぱり腫れてる…」
これは酷いなぁ…。
そんなことを思っていると、ふいに後ろから声がした。
「美緒ちゃん、泣いてたの?」

