「…なんなんだよ…。なんか言えよ…。

そんなに俺が嫌いかよ…」





「ち、違うよっ!」






私はつい、大きな声を出してしまった。






歩も私の声には驚いたようで、目を見開いた。






先生もチラッとこっちを見たけど、何も言わなかった。







「…もういい。早く英語、やろう」








歩はそれ以上、何も聞いてこなかった。







私はもう、罪悪感でいっぱいだった…。






そもそも…






私が歩を好きになんかならなきゃよかったんだ…。