部屋の中は、しーん。と物音一つしないのに外は合唱をしているみたいに煩い。 私は、沈黙を破ろうと思っても抱きついてしまった恥ずかしさと、タオルだけで皐月の前に出てしまったという恥ずかしさでなにも喋れそうになかった。 それは、皐月も同様だった。 皐月の場合は、被害者なんだけど。 そんな長い沈黙を破ったのは、 ___ビッシャン!! この近くで雷が落ちた音だった。