この年になって、ここまで雷が怖いなんておかしいよね。 「……あの、皐月ご……ぶっ!?」 『ごめん、気が動転した』と言って離れようと思ったのに顔を上げると何かが降ってきた。 「……どこにも行かないから、パーカー着て」 顔にかかったものを手に取ってみると皐月と言った通り黒色の皐月のパーカーだった。 あ……、確かこのパーカーソファーに置いてたな。 「……俺、あっち向いてるから着替え終わったらまた言って」