静かに唇がはなされ、私の頬に手を伸ばしてきた皐月。 「ずっと、こうやって触れたかった」 かあぁぁ、と頬が赤くなっていくのが、自分でも分かる。 「今日はもっと触れていい?」 コテン、と首をかしげる皐月に頷きそうになるが、小さく首をふった。 「さ、皐月、私のこと好きじゃないんでしょ?」 「……は?ちげぇよ。あれは、素直になれなくて、ああ言っただけで。 でもそれは、永遠を傷つけることだったから、反省してる。ごめん。 でも、今の流れからして分かるだろ?」