『……俺はお前のこと、ただの幼なじみに見れない。……見たことねぇよ。』 自分が出した声は、思った以上に情けない声だった。 ……こんな時にも素直になれないなんて。 そんな自分から逃げるように、家に帰った。 * 数週間くらいしたある日のこと。 あのキス以来、永遠を避け続ける毎日を送っていた。 ……あぁ、ホントになにしてんだろ? 自分がすげー情けない。 後悔はしているものの、なかなか謝れない毎日。 今日も後は家に帰るだけ。