そして、突然のことで抵抗出来ないまま、ガシャンと音をたて、フェンスと皐月に挟まれてしまった。 「な、なに……?」 私を見下ろす皐月の顔がいつもと違って、妙な緊張感がはしる。 「……お前さ、俺のこと好きなの?」 ………、え? 皐月から発せられた言葉を理解するのに、時間がかかってしまった。 好き……?私が……?皐月を? 「……、なに言ってんの、あり得ないし! ……だいたい私、なっちゃんが好きなんだよ!」 小さい頃から、なっちゃんが好きで、今もそれは変わってないはずなのに……、