お互いの間に流れる沈黙が辛い。 顔を上げたら皐月と目が合ってしまうから、おばさんの作った唐揚げだけをただただじっと見る。 「あれ、皐月くん!降りてきてたんだね。お誕生日おめでとう!」 「あ、ありがとうございます」 運良くお母さんが来てくれ、ホッと胸を下ろす。 「はやいねー、皐月くんもう17歳だなんて」 「そうですね、」 なんていう他愛ない話を耳だけで聞いていると、突然「永遠、」と言うお母さんの声が聞こえ、顔を横に向けると、 「皐月くんに言いなさい。」