その時、離れた手が寂しいと思ってしまった自分がいて。 お店の端に避けた後、「はい、永遠」と言いながら、赤のシロップがかかったカップを私の前に差し出してくる。 「…お金。払わないと」 「バーカ 、いいから。フツーこういうのは、男が払うもんなの。遠慮しなくていいから」 「いや、でも……申し訳ないし」 「いいって。だいたい俺が誘ったんだし。本当お前変な所で遠慮するよな」 そう言われてしまい、何も言い返す事が出来なかった私は素直に「ありがとう」と言って受け取った。