「え……あ、かき氷」 「ん、りょーかい」 そう言って、近くのかき氷がある屋台に二人で並ぶ。 幸いあまり人が並んでいなくて、すぐ買えそう。 「なに味にする?」 「んー、いちごかな?」 「じゃあ、俺はレモンにしようかな」なんていう会話をしているうちに、あっという間に私たちの番に。 「レモンといちご一つずつ」 そう言って300円を渡し、黄と赤の鮮やかな色のシロップがかかったカップを二つ定員さんから受け取る皐月。