「永遠、今日何時に待ち合わせなの?」 「えー、5時15分って……ヤバイ!」 ふと時計に目をやると、長い針は10を指さしていて、慌てて茶色のカゴバッグに中に財布やスマホなど必要な物を入れ、履き慣れない下駄を急いで履き、 「いってきます」とだけ言って玄関の扉を開けると、 既に皐月は来ていて、私の家の壁に寄っ掛かりスマホをいじっていた。 「……皐月、お待たせしました…です」 「あぁ、そんなにまだ待って…な、い」 スマホから私に目線を移した瞬間、目を大きく見開かせる皐月。