なんてありがちな!と、他の人にいったら呆れて笑われるくらいに単純で、自分でも頭のなかで思おうと思ったけど無理だった。




つまり、一目惚れだった。



彼女の何処に惚れたのかと言われると、うまく答えられなくて、
でも、気が付くと夕さんのことばかり考えていた。



例えば、


彼女はいくつで、夕さんのことを知っている先生は今何人この学校にいるんだろう、とか


名字を聞くのを忘れるなんて、バカなことをした
名前がゆうで2文字だから名字は3文字以上だな。同じ名字ってことはないだろうか、そしたら神谷夕さんか、とか


彼女の男子並みに短い髪の毛は栗色だったけど、あれは地毛なのだろうか?染めているのだろうか?とか、
ー少なくとも、同い年の学生たちであんなに綺麗で自然な茶色の人はいなかった。
安いドラッグストアーで買って自分で染めた汚い茶髪ばっかりでー




今度はいつ会えるんだろうか、とか。