と、私が急いで板書を写していると。

・・・・・ツンツン、と、トナリの席のアイツがシャーペンの先で私の肘をつついた。

ん?と横を向くと、

「ふせん貸して」

と小さな声で言われた。


ふせん、と一概に言われても……

サイズとかどうしよう?

迷った末に、いろんな種類のふせんをたくさん渡した。

「ふふっ」

あ、なんか笑われた。