「あー!こんなんじゃ気持ち伝わらないよぉ…」

私はペンを投げだし机にうなだれる。

私、ラブレター書くの初めてなんだよね…。

書いては消し、書いては消しを繰り返した。

一時間経って残ったのは白紙のままで、消しゴムのシワでクシャクシャになったラブレター…。

私は縋る思いで、玲菜の番号を繋いだ。

「玲菜ー!助けてー!」

「な…なに?急にどうしたの?」

玲菜は突然の私の電話に驚いていたようだ。
私は軽く事情を説明する

「ラブレター上手くかけなくて…」

「あんた文才0だもんねぇ……」

「玲菜ぁ…こっちは困ってるんだよ?」

「何も考えないで書いてごらん?」

「え…?」

「そーいうのは気持ちで書くんだよ?上手い下手なんて関係ない」

「…なるほど」

「変に着飾った言葉使うよりかは、自分らしい、ありのままの言葉を書いた方が伝わるよ?」

「…玲菜ありがと。玲菜にしては真面目なアドバイスだね」

「…喧嘩売ってる?」

「いえいえとんでありません!それではっ!」

私は強引に電話を切った

…私っていつも一言多いんだよね。