次の日、目覚めも良かった私は上機嫌に学校へと向かった。

いつもと見える景色が違う気がしてならない。

校門をくぐり抜けると、ちょうど玲菜と会った。

「よっサボり。ちゃんと治ったのか?」

玲菜はニヤニヤしながら私のお腹を肘で突いた。

「サボりじゃないよっ!腹痛だよっ」

「分かってるよ。先クラスで待ってるからね?」

私は校門から自転車置き場に自転車を置きに行かないといけないのだ。

「話したいことあるから楽しみにしててねっ!」

「へいへい」

玲菜は分かったとばかりに手をひらひらさせた。