あれからどうやって帰ったのか覚えてない。

気付いたら家のベットに寝転がっていたのだった。

“恋”ってこんな辛い気持ちなの?

私は今、恋をしてるの?

今まで彼氏にも こんな気持ちを抱いたことはない。

ズキン。
追い撃ちをかけるかの如くお腹が鈍く痛む。

私は たまらず葵に電話をかけた。

ワンコールで葵は出てくれた。

「…桜花?大丈夫…?」

「あおいっ…私…辛いよ…」

「桜花?ちょっとどうしたのよ?」

私の目からは涙が一滴零れ落ちた。
そして私は、今まで溜め込んで来た思いを、全て葵にぶつけた。