「スリーサイズは?」

「……ご想像にお任せいたしますっ」

「誕生日は?」

「3月9日です。みんなお祝いしてねっ!」

「もちろんっ!」

……なかなかノリのいいクラスみたい。

ちなみにスリーサイズは男子からの質問、誕生日は女子からの質問だった。

「じゃあもういいかな?水城への質問は…」

先生が口を挟む。

「待って!最後の質問させてくださいっ!」

先生が横目で私を見る。
私はコクリと頷いた。

「理想のタイプっていますか……?」

その質問に男子からは拍手喝采が起こった。

好きなタイプか…。今までは良く分からなかったけど…。

「……優しい人かな?自然な優しさを持つ人」

私の口からは自然にそんな言葉が流れていた。

クラスは私が具体的に答えを出すとは思ってなかったらしく、静まり返ってしまった。

「ご苦労だったな。次…三春。よろしくな」

その先生の言葉に皆は思い出したかのように拍手を打ち鳴らした。