「じゃあ次は質問タイムだ。水城に聞きたいことある奴は手を挙げろ!」

し…質問タイム?
しょ…小学生ですか?

まぁ私に質問する人何ていないだろう……と思った矢先に玲菜が手を挙げた。

「眼鏡外してください」

…質問じゃないじゃん。

「…玲菜」

「水城さん。早く外してください」

クラスからも急かす声が聞こえてくる。まぁ…少しだけ外してまた付けたらいいか。

私は眼鏡を外す。
ん…。
やっぱクラクラする。

「おぉ…」

クラスからどよめく声が漏れる。

「…玲菜?もういい?」

「だーめ。質問タイム終わるまではね」

「もう質問する人いないじゃ…」

私が言いかけたその時、クラス中の男子から一斉に手が伸びた。

「彼氏いますかっ?」

おい…。あんだけ手挙げたのに、質問内容は一つかよ。

「……いません」

男子ってこういうことしか聞くことないのかな?