ガラガラ。私は急いで教室の扉を開けて教室に入る。

クラス中の視線が私に集まるのを感じる。

「……遅れました」

「お前は水城か…。2時間も遅刻して…どうしたんだ?」

担任の目が怖い…。

「以後気をつけます」

「まぁ今日だけは多く見てやる。しかも…ちょうど水城の番だしな…」

「私の番…?」

「昨日言っただろ。今日は学校案内と自己紹介だって。今ちょうど自己紹介は水城の番なんだ。よろしくな」

「え……え?」

玲菜の方を見るとニヤニヤ笑ってる。私は手短かに自己紹介を済ませることにした。

「水城 桜花です。普段はコンタクトですが今日は訳あって眼鏡です。これから三年間よろしくお願いします」

私はぺこりと頭を下げる。

途端にクラスからは拍手が沸き起こった。

こんなんでいいんだ…。
私は少しホッとした。