「どうしたの?」
異変に気付いたのか先輩が私に話しかけてくる。
「実はコンタクト落としちゃったみたいで…」
「え…?大変じゃん!俺も探すよ」
「そんな…悪いですよ。遅刻しちゃいますよ?」
「いいって!元はと言うと俺がぶつかったのがいけないんだし……」
「でも…」
私の言葉を無視して、先輩は地面に手をついて一緒に探してくれた。
だけど…不思議なことになかなか見つからなかった。
10分…。30分…。
悪戯に時間だけが経過していく。
ついには1時間が経過してしまった。
道行く人は、我関せずの姿勢で私達を通過していく。
「…見つかんないね?」
先輩も疲れて来たのか、探す手を止めた。
「…先輩すいません。私のせいで1時間も…」
「いいって!5分も10分も1時間も遅刻は遅刻だしさ!」
そう言って笑った先輩の顔に、私の胸は高鳴った。
それと同時に何かが芽生えた。
何でだかは分からない。今まで生きてきた中で抱いたことのない感情だったことには間違いない。
異変に気付いたのか先輩が私に話しかけてくる。
「実はコンタクト落としちゃったみたいで…」
「え…?大変じゃん!俺も探すよ」
「そんな…悪いですよ。遅刻しちゃいますよ?」
「いいって!元はと言うと俺がぶつかったのがいけないんだし……」
「でも…」
私の言葉を無視して、先輩は地面に手をついて一緒に探してくれた。
だけど…不思議なことになかなか見つからなかった。
10分…。30分…。
悪戯に時間だけが経過していく。
ついには1時間が経過してしまった。
道行く人は、我関せずの姿勢で私達を通過していく。
「…見つかんないね?」
先輩も疲れて来たのか、探す手を止めた。
「…先輩すいません。私のせいで1時間も…」
「いいって!5分も10分も1時間も遅刻は遅刻だしさ!」
そう言って笑った先輩の顔に、私の胸は高鳴った。
それと同時に何かが芽生えた。
何でだかは分からない。今まで生きてきた中で抱いたことのない感情だったことには間違いない。

