ジリリリリリ!!

……ん。

ジリリリリリ!!

「うるさいなぁ!!」

私は、やかましく鳴り響く目覚まし時計を渾身の力で叩いた。

バチン!

…シーン。
やっと眠れる。

ってあれ…?
今日学校だよね…。
やばい!

私は慌てて時計を見る。
時計は昨日と同じ時刻を指している。

……ってことは遅刻!!
私は昨日のように慌てて支度をすませる。

どんなに遅れていても、髪の手入れを欠かさないのは女の性だ。

……何か違和感があるんだけどな。

私は髪の手入れをしながらふと思った。

しかし、寝起き頭では漠然とした答えは導けず、私は違和感を引きずったまま家を飛び出た。