始業式が終わったため、私達は近くのファミレスに行くことになった。

「で?どうだった?玲菜の目にかかる先輩はいたの?」

私はチョコレートデラックスパフェを口に運びながら上機嫌に尋ねた。

「まぁ…ボチボチね。B組に二人、C組に一人かしらね」

「…良く見てたんだね」

「まぁね」

私達は先輩達の感想も言いつつも、話はいつの間にか恋愛についてに変わっていた。

「えっ?桜花彼氏いないの!?その顔で?」

「体目当ての男なんていらないし。みんな私の内面を見てくれない」

「いたことにはいたんだ……」

「うん…。最初の内は優しく接してくれるんだけど…段々と冷たくなっていって…。みんな私に飽きちゃうのかな?」

「桜花…ごめんね?」

「大丈夫!きっと今にいい男つかむからっ!」

私は自分に言い聞かせるように、玲菜に言った。

運命の出会い……。それを信じてみようかな?