「わぁ、素敵……」

今 俺たちは結構おしゃれなアクセサリーショップにいる。

静香は棚に輝くアクセサリーにすっかり夢中になっている。

そんな静香を指差しながら雅也は言う。

「ほらみろ。女ってのはアクセサリーとかに夢中なんだ」

「うーん。そうかもしれないけどさぁ……。少し高くないかぁ?」

俺は財布の中身をちょっと確認する。

「百合菜の心を掴むなら多少の金は惜しむな」

「プレゼントは気持ちが大事だろ?」

「お前は小学生か?ちょっと見てろよ」

雅也はそう言うとアクセサリーを品定めし始めた。

「これだな…」

雅也はそう言って星がかたどられたネックレスを手に取り、レジへと持って行った。

会計を済ませた雅也は見てろと目で合図した。

「お……おい雅也?」

「おーい静香!」

「これ、俺からクリスマスプレゼント」

「え…?わ…私に?」

静香は驚いていた。

それもそうだろう。突然呼ばれて突然プレゼントをくれると言ったのだから。

「これ…欲しかったんだろ?」

「で…でも悪いよ…」

「いいから!」

そういい雅也は静香にネックレスを付けてあげていた。

「……ありがと」

静香はほんのり顔を赤らめながら最高の笑顔で御礼をいった。

「へへ…」

柄にもなく雅也は照れているようだった。

なるほど…。
プレゼントを渡すと、もらった方はもちろん、あげた方も嬉しいのか。

俺は百合菜ちゃんにあげるプレゼントを真剣に選び始めた。