翌朝、俺は再び体温を測る。
ピピピピ。ピピピピ。
38.2C゚。
昨日よりも確実に悪化している。体の節々が痛み、自分の体ではないように重く感じる。
……さすがに休むか。
俺は再び布団に潜ろうとしたところで携帯の着信に気が付いた。
『翔先輩大丈夫ですか?明日もまた一緒にがんばりましょうね(・∪<)/』
桜花からのメール。昨日俺が寝てから来たメールらしい。
休むと皆に迷惑掛かるしな。俺ばっかダウンしてるわけにはいかない。
俺は制服に袖を通し、家を出ようとした。
「翔!あんた、そんなヘロヘロな状態で学校行こうとしてるの?」
母さんが血相を変えて台所から出て来る。
「文化祭まで後2日だしさ。頼むよ」
「自分の身体の方が大事に決まってるでしょ?」
俺と母さんが言い争いをしてる間に俺は気になるものを視線の端で捉えた。
紫音…だよな?
紫音が制服ではなく私服で俺の家の前を横切る。
「母さん頼む!」
「行かせません!!」
母さんが俺の制服の襟をつかむ。俺は最後の力を振り絞り、母さんを振り切り外へ飛び出していった。
しかし、紫音の姿はそこにはなかった。見失ってしまったようだ。
落ち込む暇もなかった。
視界がグニャリと歪む。
あ…あれ…?
俺の意識はそこで途絶えた。
ピピピピ。ピピピピ。
38.2C゚。
昨日よりも確実に悪化している。体の節々が痛み、自分の体ではないように重く感じる。
……さすがに休むか。
俺は再び布団に潜ろうとしたところで携帯の着信に気が付いた。
『翔先輩大丈夫ですか?明日もまた一緒にがんばりましょうね(・∪<)/』
桜花からのメール。昨日俺が寝てから来たメールらしい。
休むと皆に迷惑掛かるしな。俺ばっかダウンしてるわけにはいかない。
俺は制服に袖を通し、家を出ようとした。
「翔!あんた、そんなヘロヘロな状態で学校行こうとしてるの?」
母さんが血相を変えて台所から出て来る。
「文化祭まで後2日だしさ。頼むよ」
「自分の身体の方が大事に決まってるでしょ?」
俺と母さんが言い争いをしてる間に俺は気になるものを視線の端で捉えた。
紫音…だよな?
紫音が制服ではなく私服で俺の家の前を横切る。
「母さん頼む!」
「行かせません!!」
母さんが俺の制服の襟をつかむ。俺は最後の力を振り絞り、母さんを振り切り外へ飛び出していった。
しかし、紫音の姿はそこにはなかった。見失ってしまったようだ。
落ち込む暇もなかった。
視界がグニャリと歪む。
あ…あれ…?
俺の意識はそこで途絶えた。

