「ねぇ…義一君どうしちゃったんだろう…」

廊下で見ていた女子、美緒が友達のすずと愛華と話しはじめた。

「本当に…。犬が死んでからなんだよね…」

すずが答える。

「うん。でも真莉奈に聞いたけど死んだの一ヶ月前らしいよ?」

「一ヶ月前っ!?それをまだひきずってるの??」

ここで愛華が口を開いた。

「うん。そうらしい…。でもなんで死んだのかは言ってくれなかったんだって…」

「どーしただろ…」

「何か理由があるって事だよね…??」

「うん。自分のせいで犬が死んだと思ってるってことかな?」

「死んだ理由を話さないって事はそういう事でしょ。」

「うん…」

「そうだよね…」

「男子達もあれ練習したんだろうけど…」

「全ては水の泡ってことか…」

「かわいそうに…」

「とりあえず帰ろっか。」

「そうだね。」

三人はそう話しながら帰って行った…。