「ねぇねぇ、なんでリリーちゃんは髪とお目目が金色なの?」
「わからないの、パパもママも黒色なのにリリーだけ金色なの」
「えぇー!かっこいいー!いいなぁ!」
最初はみんな羨ましいと褒めてくれていた
でも。
ある日遊具で遊んでいて友達とぶつかって滑り台から落ちたの
大怪我だった
すぐにママが来て病院に行って
家に帰った。
お風呂に入れないためタオルでふこうと包帯をとったら傷がもう消えていたの
ママはビックリしながらも
「やっぱり、やっぱりそうなのね…!」と言って泣いていた
わけがわからなかった
私は傷が早く治るからもう痛くない!やったー!てそんなくらいにしか思ってなかった
でも、現実はそうもいかなかった
みんなから怖がられるようになったの
友達はいなくなり孤独に…
そんな私を見てパパとママも泣いていた
そして、呼んだのだ
私の本当の両親を。
せめて18まで普通の生活を送らせるためパパとママに私を預けた本当の両親
普通の生活って?
人間として普通に生きてれば普通の生活だろって?
ちがうんだ、私は…
私は…バンパイアの純血の子供だったのだ
パパとママは両親に頼み込み私の記憶を消して髪も目も18になるまで黒にして普通の人間にした
しかし、リミットがここで訪れたのだ
18の春私はバンパイアとして復活した
体が知ってる
どーやってこれから生きていくのか