やっぱり山瀬先生は優しい。


意地悪だけどいつも和ませてくれる。


隠してた...閉じ込めてた気持ちが...うっかりすると、抑えられなくなりそう。







先生.....好きになりそうです。













伝えたい....この気持ち。






無意識のうちに涙が流れる。




『どうして...出会っちゃったの...出会わなければこんなにも辛くなかったのに。』











ゆうかちゃん...ゆうかちゃん



自分の名前を呼ぶ声にふと、我にかえる。


『宮本さん...』


『なんかあった?大丈夫?』


『いえ...なんでもないです。』


『なんでもないのにどうして涙が出る?』


山瀬先生...いつの間に....


『ご飯ちゃんと食べてるか見に来たの。宮本さんありがとう。』


『はい!失礼します。』


『また、なんか抱えこんでるの?』


先生のことが好きで胸が苦しいなんて、もちろん言えない。



『その顔は怪しいな。広瀬先生なら話せる?』


広瀬先生にだって話せるわけない。


何も発せずに首を振った。