久しぶりの外は少しだけ寂しかった。



『ゆうかにいわなきゃいけないことがある。』



まだ何かあるのかな。


『実はね、先生はゆうかを高校生になって出会う前から知ってたんだ。向かいの家に住んでた、女の子として。いつも家にいて、家族がいないとき、たまに家政婦らしき人が入っていくのを見たけど、ゆうかはいつもベランダから星を見てたね。


『なんで、、、知ってるの?』


俺の部屋は二階だったからよく見てたよ。


寒い日も咳をしながら外にいるのを見て、何してるんだろうって思ってた。


地域のイベントにもゆうかはいないし、だから名前を知ることもなかった。』



『私、一度もイベントに参加したことはなかったから。』



『うん。初めてあった時似てると思ってたけど、ありえないと思ったから。』


『じゃあどうして?』



『広瀬先生から聞いたの。広瀬先生も他から聞いたって。悪いように思わないでね。好意でおしえてくれたとおもうから。』


『うん。』



向かいの家にいた男の子は、山瀬先生だったの。



いつも夜遅くまで電気がついていて、咳で寝れない日も勝ってに親近感を寄せていた。