先日、教室に入れられ教科書を配られたり、明日の日程などを伝えられた。
今日は担任の発表やクラス編成が伝えられるらしい。
「ねえ…祐。クラス、一緒がいいわね。」
「は??あったりまえだろーー??俺らは一緒じゃなきゃな!!梨沙の面倒は俺が見てやるから安心しろーー!!!」
「それはこっちのセリフだけどね…」
校門を抜け、クラス編成が書かれたボードの前にいる一年生の塊の中にさり気なく潜り込む。と、言っても私は背が高い上に目がいいから遠くからでも見えるんだけどね。
「あったわ、祐。私達同じクラスの様ね。」
「ほんと!?!やったーーーー!!!梨沙ー!一年間よろしくなー!!」
「フフッ。ええ、よろしくね」
祐の笑顔に、思わず笑みがこぼれる。
すると周りの人からとても視線を感じた、気がした。
祐が私に飛び付いてくる。
私たちは祐に抱きしめられながら喜んだ。
「一年五組らしいわ。行くわよ。」
「五組かー。中学も五組だったけなーー?」
「確かにそうね、祐は三年間五組だったかしら?」
「いーーや、俺は一年の時は七組だったー。」
そんなたわいもない話をしながら校内をすすむ。
人とすれ違う度に、なんだかとても視線を感じるのは…………、気のせいかしら?
