ウソつき彼氏とニセ恋愛





店員さんは、かしこまりました。と言って戻って行ってしまった。



「ちょうど俺も同じので悩んでたから、
半分こしよ?」



……悩んでるなんてウソ。



だって私、知ってるもん。



昴くんって甘いもの苦手なんでしょ?
ブラック派なんでしょ?



ちづちゃんに今日聞いたんだよ。



なのに、苦手なのに……

私のために頼んでくれたんだね。



嬉しさ半分、申し訳なさ半分。



でも、優しさを受け取ることにした。